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   ●ドラッカー名言録

 ドラッカー名言録20

デシジョン・メーキングにおいて、2+3=4という具合に、ドンピシャ“正しい答え”が出てくるものはデシジョンとはいわない

 

 これはかつてドラッカーが来日したときに行ったセミナーでの発言を筆者が記録したメモから採録した文である。

 ドラッカーは現代のデシジョン・メーキング理論として、特に経営上の意思決定に関しては、“正しい答え”というときでも、いくつからデシジョンズと複数で考え、かつ使わなければならないとしている。

 判断を下す際に、単純に「イエス」か「ノー」でしかいえないようなジャジメントは、そもそも判断とはいえないとすら断定する。

 いくつかの選択肢があり、いくつかの複数のアプローチや方法が可能なときにのみ、真に問題となっているのは何かについて正しい洞察を得ることができるのだとも述べている。

 デシジョン・メーキングを重視するドラッカーは、「組織とは結局のところ、情報と決定(デシジョン)の体系(システム)だ」とも言い切っている。そして情報やアイデアや質問は組織内部からも、もちろんのこと、外からも流入してくる。これを単に右から左へと流すのでは不十分で、重要な関連(レレバンス)を持つ事項と、単に面白い(インタレスティング)な事項とも截然と区別しなくてはならないという。

 そして、その前者をめぐる情報に基づいてデシジョンを下し、それを効果的に実施する場へと伝達されないと、組織は機能しているとはいえないとする。

 こうした効果的な決定を行うための五つの原則として、さらに次のポイントを挙げる。

(1)問題が一般的であり、そして、それは一定の法則なり原則を確立するような決定を下してのみ解決され得ることを明確に認識すること。

(2)問題に対してしてその解が満たすべき要件、すなわち限界条件をはっきりと定義し得ること。

(3)<正しい見解>は何かということを事前によく考え抜く(シンク・アウト)しておくこと。すなわち、その決定が呑み込みやすいようにするための条件とか、妥協のあり方とか、適応や譲歩の仕方などを考える前に、とにかく要件を完全に満足させる解決策は何かを考え抜いておかなければならない。

(4)決定それ自体の中に、その決定を実行に移すための方策を必ず組み入れておくこと。

(5)決定の有効性と妥当性を、その後の現実の成功に照らして検証するための<フィードバック・メカニズム>をあらかじめきちんと設けておくこと。しかも、デシジョンに関して次の四つの問いに答える必要があると、決定する際のあり方について、これでもかと、くどいように駄目押しをしている。

(1)この決定に関して知っているべきは誰か。

(2)そのために、どのような行動をとるべきか。

(3)その行動をとるのは誰か

(4)行動をとるべき人が所期の目的を達成し得るためには、その行動はどのようなものでなければならないか。

 

  

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