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ドラッカー名言録

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   ●ドラッカー名言録

ドラッカー名言録45 

 「経営者の職務とは、働くことそのものである。それも極めて困難で、大変な、リスクの多い仕事である」

 ドラッカーはこの発言に続いて、労働を軽減する機械はあちこちにゴマンと転がっているが、″思考を軽減する機械″はおろか、"仕事を軽減する機械≠発明した人は、いまだ、だれもいないのである…と言い切っている。
この発言が出てきたのは、経営者にとって真に必要なものは、次から次へと生まれてくる道具とか、マネジメント用のツールではない。そんなものは、いまや、1会社としても、1経営者としても、掃いて捨てるほど抱えている。
だから、必要なものは、
@経営者の職務とは、いったい何か、
Aそのうち、特に大事な問題は何か、
Bこの問題を見極め、分析する原理は何か
が肝心な点であり、それを解く実践的で基本的な経験原則こそ重要なのであるとして、働くことそのものに重点を置くことを強調したのである。
そして、ドラッカーは、経済的な業績を上げるために、経営者の仕事を組織化し、そのために正しい方向づけを行い、成績を上げる方法はあるとしている。
前記の3つの問題への答えは、実は昔からだれでもすでに知っているものであって、とりたてて目新しいものではない…と次のように、その答えを示唆している。
@経営者の職務とは、いったい何なのか
企業の資源と努力とは、経済的に意味のある成果を生み出す機会をつくる方向に向けさせるということである。
しかし、現実には、ほとんどの時間や仕事や関心や資源が機会でなくて、問題に対して、また企業の成果に対して大きい影響を及ぼさない領域に向けられていると衝く。
A何が大事な問題か
これに関しては「エフェクティブネス(効果性、有効性、効率性)」と「エフィシ工ンシー(能率性)」とは根本のところで取り違えていることを批判する。有効性とは、有意義な結果をもたらすことであり、それに向かってすべての努力を集中する方法を考えることなのに、能率というプロセスのみに焦点が絞られているのは甚だ見当違いだとドラッカーは断じる。
Bその原理は何か
これに関して、企業は自然現象ではなくて社会現象である。
社会現象では、宇宙の自然現象のように、事柄が統計上きれいなUカーブを描くような正規分布を示すことはない。
ごくわずかの、せいぜい、1〜2割のものが、すべての結果の8〜9割を左右するという、例のパレートの原則をここで示す。
そして、逆に大部分の事業が、結果に対して1〜2割程度の影響しか及ぼさないことを、改めてよく考えよと提言するのである。 

   

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